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日々の呟きと時々落書き
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2024/05/17 (Fri)

我が家は映画好き。以下略。
最後に映画紹介を書いてからまるまる一月分空いてしまいました。ろくに小説本編も満足に更新できず、申し訳ないです。新しいお仕事が…なかなか多忙で…。仕事で毎日絵を描いている分、文字を打つ機会が減りまくりで心中焦っています。しかしそんな多忙な私の都合などよそに、知らぬ顔の半兵衛よろしく、我が父はDVDを借り続けてきます。実はもう5、6本観ていたりします。では紹介に移ります。

●『コクリコ坂から』
:世界のアニメ映画、ジブリです。自分はジブリとディズニーで育ったようなもので、ジブリ映画は欠かさず観てきました…が、例の○○戦記のあまりの物足りなさにショックを受けていたのか…宮崎吾郎さん作の映画には抵抗があり、放映当時は避けていたものです。でもまあDVDなら…と鑑賞。
時は東京オリンピックを控えた横浜の港町。高校生である主人公の少女は毎朝、海の船に向かって時代遅れにも旗を上げ続けていました。そしてある時、学校の校内記事に明らかに自分の事と思われる「旗を上げる少女」について綴った詩が掲載されます。主人公が記事を書いたと思われる文藝部に向かうと、そこには一つ上の青年がいた。
まず、やはりジブリの十八番、背景の描きこみは圧倒されるものがあります。しかも作品の雰囲気にぴったり。当時の昭和の香りがそのまま再現されています。そして人間模様が面白い。この頃の学生というのは思想家の集まりで、過激な行動が目立つのですが、この作品では学生達の活気溢れる様がおかしくて仕方なかったです。物語の進め方もいい、じんわりとくるものがある。演出はまだまだ捻れそうな感じで勿体無かったですが、いい作品でした。

●『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
:今年の2月頃に放映されたものですが、ポスター一面を占める少年の青い瞳と、この長ったらしいタイトルが酷く頭に残っており、気になって仕方なかったのを覚えています。
主人公の少年は、なかなか頭の切れる空想家で常に何かを発明し、何事も論理的に考える様な子供らしくない子供。かつては化学者を目指していた大好きな父と共に、「探検調査」という名の遊びをしていた。だが、そんな楽しいひと時もある時終焉を迎える。「最悪の日」である9・11で父が他界したのだ。静かになってしまった家で母と二人、それからあっという間に1年が過ぎた頃。主人公は誤って割ってしまった青い花瓶の中から、「BLACK」と書かれた封筒に入った古い鍵を見つける。そこから少年の、父が残した宛ての無い「探検調査」が始まる。
物語は、少年が独りでニューヨーク中の「BLACK」さんを訪ねて鍵の鍵穴を探し回る話です。
論理的で少々自己中心的な主人公は、最初むかつくガキだぜと思っていましたが…後半になるにつれ、少年の押し殺してきた感情、罪悪感、ひた隠しにする子供の顔が現れ、目頭が熱くなりました。悲劇を悲劇で終わらせない作品。様々な人々に接し、少年の辿り着いた答えである調査結果は最後に完成します。作中に何度も出てきた言葉が好きです。
「探すのが、止まない」。僕が探すことを止めないのではなく、探すことが、止めようとしないのだ。そういうことです。

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2012/07/16 (Mon) 日記 Comment(0)
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